寝ているときの状態をチェック
そんなこんなで次のテーマにうつってゆきます。
その時の状態をやってもらうと、たしかにしんどそう。
と教室のベッド(テーブルとも言いますが)に寝てもらう。
ライダウンワーク
そこで、ライダウンワーク(またはテーブルワーク)といって、私が脚・腕・頭を動かしていくセッションをやっていきます。動かすといっても、ストレッチするわけでもないし、脊椎の歪みをとるみたいな、ぼきぼきならして激しく動かすわけでもありません。
軽く動かしていくだけです。ただ、一つだけクライアントにやってもらうことがあります。
それは、自分では動かさないようにする(または、動きに逆らわないようにする)ということです。これ、けっこうできない人は多いんですよね。
これやると、どこをどう固めてるかわかるんですよ。
叔父さんは、股関節とか、肩とか、手首とか、首とかを硬めているようです。(ほとんどの関節といってもいいけど、、)
叔父さんは、一生懸命に自分では動かさないように努めています。でも、動きを止めちゃったり、自分で動かしちゃったりしちゃいます。これは、はじめはみんなそうなので、私からすれば普通の反応です。
このライダウンワークで得てもらう感覚として大事なことは、体の重さの感覚、または自分の体に重力が働いている感覚ですね。この感覚が、わからなくなっているんですよ。
体を支え過ぎたりしていて、必要以上に筋緊張を加えているため、筋緊張を抜きにくくなっているし、それに最小限で拮抗する感覚がなくなってしまっているんですね。
これを読んでくださっている読者の方だって、今のこの瞬間にも体には倒れる力が働いているわけですが、それってあまり感じなくありません?
私たちは常に重力の世界で生活しているので、重力が自分の体に働いている感覚というのは「変わらない感覚」となるから、それが認識しにくくなるんですよね。
私たちは、変化には気づきやすいけど、変わらないとその対象を認識しにくいんですよね。
この認識しにくい体の重さの感覚を思い出させるのが、アレクサンダーテクニークのレッスンといってもいい。この重力下の地上における自分の体の扱い方ですね。
テーブルワークは、この点で役立つセッションです。やらない先生もいるようだけど、私からするともったいないと思う。(実は、私の師匠の一人はこれをやらないんですよね。師匠の言い分もわかるけど、私的にはやる価値があると思います。)
叔父さんも、自分でも体の緊張を抜きにくいことをだんだん自覚してきました。
追加のマットレスはどうなの?
夜中や朝に起きたとき
そんなこんなで、一通りライダウンワークが終了。
ベッドから降りてもらうと、
と、軽い感じで叔父さんは家に帰っていきました。
親戚にレッスンするのは、いつも不思議な感じがするんだけど、いい感覚を伝えられるのは嬉しいですね。
叔父のレッスンの進め方をご紹介しましたが、通常のレッスンもほぼこのような形で進んでいきます。
日常動作をチェックしつつ、余計な筋緊張を抜いたやり方を私が提案していきます。
効果的な体の使い方を体得するためのエクササイズも一緒にやっていきます。
余計な緊張を抜いた状態ややり方をぜひレッスンで体験してみてください。私の叔父さんみたいな「なんか体が軽いぞ」という感覚を得てもらえると思います。
コメント