「なんか体が軽くなったぞ」 70歳の叔父とのレッスン(その3)

叔父とのレッスン 体が軽くなったぞ




寝ているときの状態をチェック

そんなこんなで次のテーマにうつってゆきます。

おじ
朝起きたときなんだよな。腰から脚にかけてのしびれみたいなのがあるのが。時々、夜におしっこに起きるだろ。そんときなんか、びっこ引いて歩く感じで行くからなぁ。

その時の状態をやってもらうと、たしかにしんどそう。

ポール先生
じゃあ、とりあえずいつもの感じで寝てみて

と教室のベッド(テーブルとも言いますが)に寝てもらう。

ライダウンワーク

そこで、ライダウンワーク(またはテーブルワーク)といって、私が脚・腕・頭を動かしていくセッションをやっていきます。動かすといっても、ストレッチするわけでもないし、脊椎の歪みをとるみたいな、ぼきぼきならして激しく動かすわけでもありません。

軽く動かしていくだけです。ただ、一つだけクライアントにやってもらうことがあります。
それは、自分では動かさないようにする(または、動きに逆らわないようにする)ということです。これ、けっこうできない人は多いんですよね。

これやると、どこをどう固めてるかわかるんですよ。
叔父さんは、股関節とか、肩とか、手首とか、首とかを硬めているようです。(ほとんどの関節といってもいいけど、、)

叔父さんは、一生懸命に自分では動かさないように努めています。でも、動きを止めちゃったり、自分で動かしちゃったりしちゃいます。これは、はじめはみんなそうなので、私からすれば普通の反応です。

このライダウンワークで得てもらう感覚として大事なことは、体の重さの感覚、または自分の体に重力が働いている感覚ですね。この感覚が、わからなくなっているんですよ。

体を支え過ぎたりしていて、必要以上に筋緊張を加えているため、筋緊張を抜きにくくなっているし、それに最小限で拮抗する感覚がなくなってしまっているんですね。

これを読んでくださっている読者の方だって、今のこの瞬間にも体には倒れる力が働いているわけですが、それってあまり感じなくありません?

私たちは常に重力の世界で生活しているので、重力が自分の体に働いている感覚というのは「変わらない感覚」となるから、それが認識しにくくなるんですよね。

私たちは、変化には気づきやすいけど、変わらないとその対象を認識しにくいんですよね。

この認識しにくい体の重さの感覚を思い出させるのが、アレクサンダーテクニークのレッスンといってもいい。この重力下の地上における自分の体の扱い方ですね。

テーブルワークは、この点で役立つセッションです。やらない先生もいるようだけど、私からするともったいないと思う。(実は、私の師匠の一人はこれをやらないんですよね。師匠の言い分もわかるけど、私的にはやる価値があると思います。)

叔父さんも、自分でも体の緊張を抜きにくいことをだんだん自覚してきました。

おじ
力を抜くのは難しいもんなんだなぁ。寝てるときにもこれって抜けてなかったのかもな
ポール先生
その可能性はあるね。寝てるときにも、起きているときの状態を再現しちゃってたりするから。でも、寝てるときは意識的な制御はできないから、これについては仕方がないんだよね。できることは、起きているときに過剰な筋緊張を減らすことと、寝付く前にできるだけ緊張を抜くこと、の二つなので、これをやっていった方がいいよ
おじ
そうかぁ
ポール先生
寝付くまえは、とにかく体の重さをベッドに預けるように意識していった方がいいね。起きているときは、体を筋肉を使って支えているわけだけど、横になったら体を支える必要は無くなっているんだよね。それでも、普段から体を過剰に緊張させて支えていると、それを横になってもやめずにいやすい。もっと緊張が抜けたのに、続けてしまっていやすいんだよね。パラダイムが変わっているのに、それに対応しなくなっちゃっているという感じでね

追加のマットレスはどうなの?

おじ
そうだろうなぁ。それと、最近はマットレスがよくないのかと思って、ちょっと柔らかめのマットレスをもう一つ追加して寝てるようにしてるんだよ。厚みがあってしずみこむ感じがいいのかと思ってね
ポール先生
その追加のマットレスは、取った方がいいね
おじ
えっ (–;) ダメなのか
ポール先生
ダメじゃないけど、ある程度硬さがあった方が体の重さを預けやすいんだよ。で、筋肉の緊張も緩めやすくなる。しずみこみがあると、体が動きにくくもなるから、わざわざ追加しなくていいよ。特にしびれ感が変わらないなら、マットレス取って寝てみなよ。
おじ
じゃ、取るか。せっかく入れたんだけどなぁ、、

夜中や朝に起きたとき

ポール先生
それで、夜中とか朝に起きたときは、すぐに動き出そうとせずに、起き上がったときに少し時間を取って、体重を足裏に預けて、息をふーっとゆっくり出した方がいいね。5秒とか10秒とかでいいから。寝付くときに、筋肉が寝る状態に対応しきれなくなっているのと同じで、起きたとき、つまり体を支え始めたときに、筋肉が適切に対応できなくなっているんだよね。
おじ
そうかもしれないなぁ。わかった、やってみるよ

そんなこんなで、一通りライダウンワークが終了。
ベッドから降りてもらうと、

おじ
あれ、なんか体が軽い感じがするぞ
ポール先生
そうでしょ。そう感じる人もけっこういるんだよね。日頃から筋緊張を強めちゃってる、ということだね。
おじ
何が違っているのかよくわからないけど。軽い感じがするよ。いい感じで帰れそうだ。いやー、よかったよかった
ポール先生
よかったよ。でも、すぐ前の体の使い方に戻っちゃうと思うんだよね。だから、また来てよ。こうやって、何回かしつこつ同じようなことを指摘されないと、変化を与えにくいんだよね。でも、延々と続ける必要があるわけでもないんだよね。とにかく自分で気づけるようになって、その時に自分で修正できるようになるまでだね。
おじ
たしかに、すぐに忘れそうだ。また、レッスンを受けに来ないとだなぁ。

と、軽い感じで叔父さんは家に帰っていきました。
親戚にレッスンするのは、いつも不思議な感じがするんだけど、いい感覚を伝えられるのは嬉しいですね。

叔父のレッスンの進め方をご紹介しましたが、通常のレッスンもほぼこのような形で進んでいきます。
日常動作をチェックしつつ、余計な筋緊張を抜いたやり方を私が提案していきます。
効果的な体の使い方を体得するためのエクササイズも一緒にやっていきます。

余計な緊張を抜いた状態ややり方をぜひレッスンで体験してみてください。私の叔父さんみたいな「なんか体が軽いぞ」という感覚を得てもらえると思います。







叔父とのレッスン 体が軽くなったぞ


レッスンで体感してください

東京の恵比寿では常時、大阪・名古屋では月に一度でレッスンがあります。一度レッスンにいらしてください。レッスンで感覚を得ていただくと、より理解もすすみ、どんどん生活やパフォーマンスに応用しやすくなるでしょう。東京では体験レッスンも行なっています。


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