必見のNHKの人体シリーズ
NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」シリーズをテレビでやっていますね。
昨年の10月から始まった人体シリーズですが、欠かさずに見ています。
毎回新しい情報を得られるし、なによりも最先端技術による映像だったり、CGを使った映像がいいですね。体の中で起こっていることを、イメージしやすくなります。
骨で若返るの!?
1月7日(日)に放送された3回目のテーマは骨です。タイトルは「“骨”が出す!最高の若返り物質」。
骨が若返りに関係している、ということが科学でわかってきたようです。
人体シリーズで共通していることですが、単に脳がすべての臓器をコントロールしているわけではなく、多くの臓器が多様なメッセージを出していて、私たちの体はそれらも含めた全体でコントロールしている、とのこと。
今回は骨なんですが、骨というと単に体を支えているものと思いやすいですが、それだけじゃなく、骨が若返りに関係するメッセージ物質を発しているということなんです。
具体的には、つぎの4つの点を活性化。
- 記憶力
- 免疫力
- 筋力
- 精力
骨が記憶力に関係するって、普通思いませんよね。骨というか、骨髄が血を作ることは知っていたので、免疫力には関係するイメージは持ってましたが。。さらに、筋力にもですからね。筋を鍛えると骨も強くなりそうな感じはあるけど、逆はイメージしにくかったな。で、最後に精力まで。
確かにそれぞれ若さと関係が深い。。
これは自慢ですが、私、「若くみえますね」とよく人に言われます^^;
見た目的には太りにくい体質もあって、いい感じなのかもしれません。
(「アレクサンダーやってると痩せるんですか?」と次に質問されますが、残念ながらこれはアレクサンダーとは関係ないかも。。関係していたら、どれだけいいか。。)
が、しかし、、。
体の中の方がちょっと問題があるかも。色々と思い出しにくくなってきて、記憶力は以前より衰えている気がする。風邪ひきやすくなってたり、怪我の治りとか遅いし。(しかし、子供の怪我なおるのは早すぎですね。子供と比べると余計遅いのがわかる)
なので、体の中も含めて、ぜひとも若返りたいところ。
若返りのメッセージ物質とは
メッセージ物質は二つあって、その一つがオステオカルシン。オステオカルシンは、骨から発せられた後に、脳にとどくと記憶力アップにつながり、筋肉にとどくと筋力がアップし、精巣に届くと精子の産生を活性化するんです。特に男性の若返りに関係が深そう。
もう一つのメッセージ物質はオステオポンチンで、これは免疫細胞の産生を促すことで、免疫力アップを担っている。
で、これらのメッセージ物質が適切に出ていれば、若さが維持されるわけですが、これがなんらかの問題でメッセージがとだえると、老化現象が加速するんです。
高齢者の方が骨折をすると、一気に老化現象が進んで、認知症になってしまったりすると。確かに、よく聞きますね、これ。
若返りメッセージ物質の出し方
で、いったい、どうしたらこのメッセージ物質を出せるのか。
番組では、さらに詳細な解説が続くのですが、一気に結論にいってしまいましょう。
それは、骨への衝撃だと。
で、オススメのことがジャンプ。
例えば、ジャンプして着地したときに衝撃を受けるわけだけど、その衝撃は当然骨が受けるわけです。
こうして骨に衝撃という刺激を与えると、骨の代謝が進んで、骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)が骨を作ることになる。そして、その過程で、こうしたメッセージ物質が骨から発せられるそうです。
番組では、1日30分のジャンプを組み込んだ運動を1年続けたら、骨量が改善されたという調査結果が紹介されていました。
自転車よりもランニングがいい
ジャンプ運動はとりいれないとですね。で、その代表はランニングです。
走る行為はジャンプ運動の一つなんです。歩くと走るの違いは、両足が地に着かない状態がある(走る)かない(歩く)かで、走っているときは軽くジャンプし続けているんですね。
だから、ただ走っているだけで、骨は衝撃を受けていくことになる。
逆に、最近人気のバイク(自転車)は、運動にはなるけど、座っている状態が続くので、骨にかかる衝撃は少ないんですね。番組では、自転車アスリートが若くして骨量が少なくなってしまった状態をとりあげていました。
私も不定期でランニングしていますが、やっぱりいいんですね。これは続けなければ。
筋トレもいいけど、骨トレもしないとなんですね。
姿勢で骨を立てることも役立つ
で、番組の内容ではなくなりますが、私のレッスンの観点でいえば、骨を適切に使うことは、以前より私も勧めていることです。
衝撃にも関係することですが、私が勧めているのは骨に「圧縮」の力をちゃんとかけてあげた方がいいということです。
骨を「立てる」状態にすれば、体幹の骨に最も圧縮の力がかかります。これで歩くだけでも、それなりの衝撃の刺激を受けるはずです。この骨を立てた姿勢のことを立骨重心制御状態と呼んですすめています。
歩くときだけでなく、様々な日常動作の中で、骨を適切に使っていけるようにすることで、骨に衝撃の刺激をより与えやすくなって、若さを保ちやすくなることに貢献するように思います。
アレクサンダーテクニークは、骨のうまい使い方でもあります。体の使い方の技術とは、骨の上手な使い方みたいなものですからね。
番組の解説者で京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が、次のようにまとめていました。
骨は活動状態を見張り、若さを保つ判断をする。人体の若さの門番といえます。
若さを保つために、骨に注目して、骨をうまく使っていきましょう。
次の日曜日の1月14日に、シリーズ4回目「万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった」が放送されます。これも楽しみです。
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