「反復横跳び」のポイント!?

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最後の授業でのこと

昨日は、桜美林大学における私の担当クラスの秋学期最後のクラスでした。

私のアレクサンダー・テクニークの講義は終わりですが、学生は、まだ他の授業が少し残っています。
(学生諸君、あとちょっと頑張って。あと、最後のレポート提出も!)

大学のクラスでは、できるだけ動いてもらって、感覚の違いだったりに気づいてもらえるようにしていました。

これまでも色々な動きをやってきましたが、昨日やったものの1つは、「反復横跳び」

これを、まずは、とりあえずやってもらいます。
「えー」、とかいうわかりやすい反応もありましたが、みんなちゃんとやってくれます。
なかには、靴下を脱いで、かなりの速度でやってくれた生徒もいました!

そこで、質問です。

「何を意図したら、やりやすくなるかな?」と。

いつもは、私の方から「こうするといいよ」「こんな意図でやってみて」というのですが、今回は最後ということもあって、みんなに聞いてみました。

(今まで伝えてきたことが、どれだけ出てくるかなー)を知りたいのもあったんですけどね。

反復横跳びのコツとは

「頭と胴体の上半身の軸を保つ」という回答が、ありました。

素晴らしい回答。

何がいいかって、「上半身の軸を保つ」ではなく、「頭と胴体」というワードが入っていたことです。

特に「頭」です。頭の意識があったから、この言葉が出てきたわけです。
そして、反復横跳びは、頭の意識の有無で、やりやすさはだいぶ変わるでしょう。

これは、頭に「慣性の力」が生じてしまうから
切り返す際に、この頭に生じる慣性の力に、いかに対処するかで、切り返しがしやすくなります。

普通は「頭」というワードはなかなか出てこないでしょうね。
みんな、何かをするときに、頭のことを思い出しませんからね。

でも、頭の注意って、こういう動きの大きい動作のときには、特に大事なんですよね。

他に、「重心を低くする」という回答もありました。

これも絶対に役立ちます。いい感覚持ってますね。

さらによかったのは、この後。
私が「どうして重心を低くするといいの?」って、その生徒に聞いたんです。

そうしたら、なんと「慣性の力を受けにくくする」みたいな返答がきた!

「慣性の力」というワードが生徒から出てきて、驚きましたね。
でも、授業で伝えていたことだったので、同時にすごく嬉しかったですね。

(あと、もう一つくらい出ないかなー)と、じろじろ生徒を見回す。
ちょっと出てこなさそうだったので、助け船を。「ヒントは靴下」

それで、出てきました。「摩擦」です。

この地面と足裏で生じる摩擦に対して、無自覚でいるのと、意識しているのとは、大違いです。

無自覚でももちろん摩擦は使っているわけですが、それを使う意図がなければ、「筋収縮で踏ん張ろう」としてしまって、収縮を過度に進めてしまうでしょう。

摩擦を使う意図さえあれば、筋肉への依存度を下げられる。つまり、筋収縮の程度を抑えられるんです。

これこそ意図の力です。
摩擦の力は、フリーエネルギーのようなものです。十分に使わないともったいない。

と、そんなことなどを意識に加えた上で、再度やってもらったりしました。

きっと、感覚の違いを得てもらえたと思うんですよね。

最後のメッセージとしては、

「こんな感じで、これからも様々なパフォーマンスの動作が出てくると思います。
そのときも、これまでの学びを使って、どうすればより有利にできるか、自分で考えていってください。
そして、試行錯誤でいいんです。でも、ときどき自分の体に気づきを持って、意図していきましょう」
です。

やったことは反復横跳びだけではないんですが、最後の授業としては、とても印象に残ったものになりました。

また、来年度も新しい生徒に、新しい感覚経験をしっかり伝えていきたいと思いました。

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    最先端の捉え方は「あいまいな感覚評価はあてにできないが、客観的な感覚評価はあてにできる」。
    感覚を使わずに、体の使い方なんか変わるわけがない!これこそ、自分をより信頼できるようになる最大のポイントです。
  • ノン・ドゥーイング、インヒビション、エンド・ゲイニングも古い!
    これからは「本来目的意図(original objective intention)」です。その行為・動作の本来の目的を意図して実行し、筋肉や関節は勝手に働くと考えること。これを行為自体や行為のプロセスにもあてはめる。そうすれば、何を意図すればよいかが、わかります。適切な意図と共にであれば、「ドゥーイング(doing)」でもいいんです!!
  • 「良い姿勢・悪い姿勢はない」けど、「有利な姿勢・不利な姿勢」はある
    もちろん、ずっと有利でいなければいけないわけじゃありません。あとは、選択の問題。そもそも何が有利で、何が不利かを知っているのと、知らないのと、どっちがいいですか?・ハンズオンの技術ももちろん学びます。チェアワーク、テーブルワーク、ウィスパード・アー、モンキーだって導き方を、その理由も含めてお伝えします。

まだまだ他にも違いはあるんですが、学んだことがある人なら、上記だけでも、だいぶアプローチが違うことがわかりますよね。

ですので、今までアレクサンダーテクニークを学んできた人も、きっと何か新しい気づきを得てもらえると思います。

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