叔父が午前中にアレクサンダーテクニークのレッスンに来ました。
年末にあった葬儀の際に私の姿勢を見て、「ノリ(親族からの呼び名)はいつもいい姿勢だなー」と姿勢が評判となり、先月の叔母に続いて叔父もレッスンに来てくれました。
叔父は埼玉の籠原なので、約1時間近くかけて来てくれました。
自家栽培の野菜をいっぱい持って。(今、野菜高いし、嬉しいー。)
電話で事前に聞いたら、
とのこと。
年始の挨拶は早々に済ませて、早速、レッスンに。(あれ、挨拶もしてないかも。。)
で、叔父さんに許可もらってブログにまとめさせてもらいました。(ありがとう!)
まずは姿勢をチェック
まず、歩いてもらいます。
で、立ち姿勢を見ていきます。
すぐに、腹筋に過剰な緊張を加えていて、息をつめている傾向がわかります。
歩き姿勢にしろ、立ち姿勢にしろ、上体を骨盤から後ろに傾ける傾向がありました。
これはよくある「隠れ猫背」なんですよね。
猫背をやめようと上体を後ろに反らそうとするものの、骨盤ごと後ろに傾けてしまうやり方です。
こうすると、確かに上体は起きて、一見いい姿勢になったように見えるけど、骨盤が前にスライドして傾いただけで、背骨(脊椎)の猫背状態は変わっていないというパターンです。
骨盤を立てて、足裏の真上に重心をこさせる
これをまず是正していきました。ハンズオン(私が手を使って導いていくこと)で有利な姿勢に導きます。
- お尻を後ろに引く →太ももの前側に軽く体重がかかる程度まで
- 息をふーっと口から吐く。呼吸はため息のような感じでゆっくりでよい。呼吸に合わせてお腹が膨らんだりへこんだりしたらOK.
こんな状態に導くと、
といって、いつもの状態に戻ってもらう
これで、いつもの体の支え方が後ろに傾き過ぎていることに気づいてもらえたようです。
元の状態に戻ってもらう
私のレッスンでは、私が提案する有利な状態を実現してもらった後で、だいたいの場合は元の状態に一度あえて戻ってもらいます。
これ「バックアンドフォース(Back and forth)」と名付けてるんですが、私の特徴的な指導技術の一つなんです。
こういう風にやらない指導者もいます。「せっかく良くなったのに、あえて戻す必要ないでしょう」と。
これは、よりよい状態に是正するやり方を教えておらず、ハンズオンで指導者が導いただけとなっているから。または、「ノンドゥーイングで、やっていることで全てやめるようにすると、いい状態になれる」と考えているからかもしれません。是正の仕方がこのようにあいまいだと、元に戻ったときに、よりよい状態に戻すことが難しくなりますから。
よりよい状態に是正する仕方をちゃんと伝えていれば、元の状態に戻っても、そこから再び是正していくことはできます。
この元の状態と、よりよい状態の感覚のそれぞれとそのギャップを、学ぶ人自身が把握しているかどうかは、とても大切なことです。こうした感覚への感度を高めてはじめて、自分一人でよりよい状態に是正しやすくなるんですから。
おっと、話がそれてしまいましたが、元に戻しましょう。
姿勢修正は呼吸とセット
支え方というか姿勢を是正した際には、必ず「口から息を吐いて」と指摘します。
私が「ふーっ」と実際にやってみせます。これを真似するようにやってもらいます。
この呼吸をしてもらってはじめて、腹筋の過剰な緊張を緩ませることができます。
(その2につづく)
コメント