【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その8
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認 【立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認】 体を支える骨を立骨状態とする制御によって,実行者は骨を動きにくい状態にでき,局所的な筋や靭帯といった負担を軽減できることを述べた。そして,体の重心を適... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その7
3. 体の重心を適切位置に位置づける制御(つづき) これは,私達の体の構造が不安定な構造で,常に動いてしまう,または動いているという特徴ゆえにいえることである。私達が完全に止まれるのであれば,モデルの(2)の方が筋への負担を軽減できるので有利... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その6
3. 体の重心を適切位置に位置づける制御(つづき) このことを,図1−2のような骨と筋のモデルを用いて説明する。このモデルは,足部のような形をした前後(図では左右)が非対称な三角形の骨Bの頂点となる支点Oの上に,四角形の骨Aを乗せて支えるという... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その5
3. 体の重心を適切位置に位置づける制御 有利な体位維持の仕方のもう一つの条件として示した「体の重心を支持基底面上の適切位置に位置づける」ことの有利性について述べる。 この条件を満たすように制御することの利点は,実行者がこれによって支持部位... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その4
【2. 体を支える骨を立てる制御(つづき)】 モデルと実際の体との違い このモデルで説明した特徴は,私達の実際の体にもあてはまると考えている。ここでは,モデルと実際の体との違いについていくつか述べる。実際の体で立骨状態となった場合に,全体の... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の支え方:第1章その3
【2. 体を支える骨を立てる制御(つづき)】 立骨状態に制御することの利点と特徴 実行者がここで定義した立骨状態となるように体を制御することで,体を支える骨を動きにくい状態にできること,局所的な筋や靭帯の負担を減らせる,という利点を得る。そ... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その2
2. 体を支える骨を立てる制御 【体を支える骨,骨を立てることの定義】 まずは,有利な体位維持の仕方の条件として挙げた「体を支える骨を立てる」ことについて,その定義と特徴について述べる。 体を支える骨は,私が以下に定義するものである。体を支え... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その1
第1章 静止時の有利な体位維持の仕方 1. 有利な体位維持の仕方のための二つの条件 私達が自身の体位維持の仕方を有利なものにするためには,次の二つの条件を実現するように制御する必要があると考えている。一つは,一つ一つの体... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:序論その4
【主張の概要】 以下に,本論考における私の主張の概要を述べる。 私達は,起きている間は常に自身の体を支えている。体位を維持する活動を行っている。一定の割合の人がこの体位維持の仕方を不利なものにしてしまうと,私はアレクサンダー・テクニークを... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:序論その3
【フォーゲルバッハの見解の延長にあたる】 動作時の姿勢制御について,既存の一つの見解がある。ドイツの理学療法士のクライン・フォーゲルバッハの見解である。いわてリハビリテーションセンター機能回復療法部理学療法科長の福士宏紀は,共著『運動連鎖...