【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
1ー4 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(1章その18)
【理想的な姿勢アライメントでは本来的な筋の働きとなる】 立骨重心制御状態における一つの特徴は,それが背側の抗重力筋群を適切に用いた体の支え方となることである。立位時に立骨重心制御によって,実行者の重心が適切位置に位置づけられ,姿勢が理想的... -
【論考】有利な体の使い方
1ー4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(その17)
【体を支える骨を「つっぱり棒」として働かせる状態となる】 立骨重心制御状態では,上下からの力で骨に偶力も生じずに,体を支える骨が回転しにくくなることを述べた。このことから,立骨重心制御状態では,体を支える骨が「つっぱり棒」や「つっかえ棒」... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その16
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【理想的な姿勢アライメントでは骨を通じた力で偶力が生じにくい】 立骨重心制御状態が理想的な姿勢アライメントとなることを述べた。直立立位姿勢が理想的な姿勢アライメントとなっていれば,その... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その15
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【重心乖離容認状態の傾向(つづき)】 同じ立位でも直立の立位ではなく,股関節や膝関節を屈曲させた中腰の姿勢の場合においても,実行者が重心乖離容認であれば,重心を後方へ乖離させやすい(図... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その14
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【重心乖離容認状態の傾向】 立位における理想的な状態と考える立骨重心制御状態では,体の重心の足部投射位置は足関節の前方で,脛の表面と足の甲の表面が交わる辺りになる[14]。私は,一定の割合... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その13
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【骨盤と脊柱の相互補完関係】 骨盤の骨傾斜の傾向は,脊柱の骨傾斜と連携する関係を持っていると考えている。つまり,脊柱の骨傾斜が単独で起こるというよりは,骨盤の骨傾斜と共にみられやすいと... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その12
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【骨傾斜容認状態の傾向】 ここで,立骨重心制御状態の有利性を述べるために,比較対象となる不良姿勢の実態をみていくことにする。ケンダルが不良姿勢とした図1−3のB,C,Dは,私がみてきた骨傾... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その11
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【骨と関節の状態の推定(つづき)】 脊柱最上部の環椎の上に頭蓋骨があり,それらは環椎後頭関節で関節する。環椎後頭関節には関節面が左右二対あり,ここで頭蓋骨からの荷重を環椎が受けることに... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その10
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【骨と関節の状態の推定(つづき)】 脛骨の上に大腿骨があり,それらは膝関節で関節する。Aでは,膝関節は伸展位となっている。大腿骨遠位端の関節面が脛骨の方向である真下を向き,脛骨の関節面に... -
【論考】有利な体の使い方
有利な体の使い方:第1章その9
4. 立骨重心制御と骨傾斜容認,重心乖離容認(つづき) 【立骨重心制御の姿勢アライメント】 実行者が,立位時に体を支える骨を立骨状態とし,体の重心を適切位置に位置づけるという立骨重心制御をすることによって,実行者の姿勢は一般的に理想的とされ...