【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その2)
【2. 即席保全の自動プログラム定着とその暴走】 私達が注意を向けずに体位維持活動を実行するということは,私達はその体位維持の仕方を脳で自動プログラム化しているということになる。そして,脳で構築したこの自動プログラムに体位維持活動を任せてし... -
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第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その1)
【1. 即席保全という対処の仕方】 一定の割合の人は,骨傾斜容認や重心乖離容認でいて張力事後対応に陥りやすく,動作時には過剰共縮制動に陥りやすいことを前章までで述べてきた。これらは,いずれも不利な対処の仕方である。そして,これらの体位維持の... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その6)
【5. バルサルバ操作】 バルサルバ操作(バルサルバ・マニューバー。バルサルバ手技ともいう)とは,実行者が声帯閉鎖(仮声帯)を行って胸腔内の圧力を一定にした状態で,腹筋群を収縮させて腹腔内圧を高めるという体の操作である。この結果,実行者は胸... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その5)
【4. 過剰共縮制動のその他の特徴】 過剰共縮制動の起こるタイミング 過剰共縮制動による腹筋群と首の筋群の筋緊張は,動作時の体の制動と重心変位への対処のために採用されるもので,動作の際には目的動作よりも一瞬前に行われやすい。つまり,腕を動か... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その4)
【3.過剰共縮制動を採用してしまう理由】 必要以上に速い動作をしてしまいやすい 次に,過剰共縮制動に陥る二つ目の理由を述べる。それは,一定の割合の人は必要以上に速い動作をしてしまいやすいことである。 私達が何かの動作をする時は,体のある部位... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その3)
【3. 過剰共縮制動を採用してしまう理由】 一定の割合の人が過剰共縮制動を採用してしまう理由,そして,その時の筋緊張が過剰なものとなる理由を以下に述べる。 動作時に骨傾斜容認でいる影響 一定の割合の人が過剰共縮制動に陥る一つ目の理由は,動作時... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その2)
【2. 陥りやすい体の制動の仕方】 動作時における実行者の体位維持活動のもう一つの対処が,目的動作の筋収縮による牽引や関節を通じた作用力に体が動かされないようにする制動である。前節では,重心変位への対処として,一定の割合の人が陥りやすいパタ... -
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第3章 動作時に陥りやすい体位維持の仕方(その1)
【1. 姿勢変化による重心変位への対処】 動作時には,動作のための筋収縮による牽引や関節を通じた作用力が体を支える骨に生じるため,その対処である制動が実行者に求められることを前章で述べた。これに加えて,動作時には姿勢が変わることによる重心変... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(その9)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い(つづき)】 重鎮基底制動 立骨重心制御の状態が動作時に維持されるためには,支持部位の抑止が前提となることが先のモデルから考察された。支持部位の抑止が適切に行われることで,有利な動作が導... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(その8)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い(つづき)】 発声時の体位維持の仕方による違い(つづき) 次に,実行者が立骨重心制御の態度でいて,その状態で発声していく場合を考え,その特徴を骨傾斜容認状態や重心乖離容認状態の時と対比す...