【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
第5章 有利な体の使い方の方針と実現するための留意点(その2)
【2. 方針の実現にあたって特に留意すべきこと】 以下に,有利な体の使い方を目指す人である「有利意図の人」が,前述した方針を実際に実現していくにあたって,特に留意すべきことをまとめる。 ①体の支持部位を考慮し,支持面に「体を置く」 立骨重心制... -
【論考】有利な体の使い方
第5章 有利な体の使い方の方針と実現するための留意点(その1)
前章までに,有利な体の使い方のために必要なことを,その根拠を含めて説明してきたが,それをここで整理して述べる。これは有利な体の使い方の方針となる。方針を述べた上で,有利な体の使い方を目指す人が,これらを実現する際に特に留意すべき点も整理... -
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第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その10)
【5. レッスンの有効性の前提】 即席保全の自動プログラムを定着させている人が,レッスンを通じて有利な体の使い方に是正していけるということには,一つの前提がある。それは,レッスンで指導者がクライアントに適正な体験を伝えられるという前提である... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その9)
【4. 即席保全の是正に向けて(つづき)】 ④是正した際には違和感を得やすい ⇒ 違和感を受け入れる 是正にあたっての難しさとなる四つ目の要素を挙げる。それは即席保全でいる人が即席保全の自動プログラムで対処している慣れた感覚に「倒れない」安心... -
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第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その8)
【4. 即席保全の是正に向けて(つづき)】 ③筋緊張の感覚を得ようとする動作意図となる ⇒ 目的端先導を意図する 実行者が即席保全でいれば,動作の際に過剰共縮制動をすることになり,腹筋群や首の筋群の筋緊張を過剰にしていくことになる。また,腕の過... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その7)
【4. 即席保全の是正に向けて】 ある人が即席保全を定着させていて,それを放置すれば,その人は前述したような悪影響を延々と被ることになる。その人は,体への負担を増やし,機能を制約するなど,姿勢や動作を不利なものとし,パフォーマンスを劣化させ... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その5)
【3. 至りやすい体の症状,パフォーマンスや呼吸への影響】 骨傾斜容認や重心乖離容認の際の張力事後対応と,動作時の過剰共縮制動が,実行者が即席保全でいた時の対処の仕方である。それらは不利な体位維持の仕方となることから,実行者が即席保全の態度... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その6)
【3. 至りやすい体の症状,パフォーマンスや呼吸への影響(つづき)】 呼吸が浅い状態になる。有効な呼吸ができなくなる 実行者が即席保全でいれば,骨盤を後傾させて,胸郭を前傾させていたり,重心を後方に乖離させていたりする。この場合は,実行者は... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その4)
【2. 即席保全の自動プログラム定着とその暴走(つづき)】 腕を用いていない際に肩甲骨周りの筋群の筋緊張を過剰にする 即席保全の自動プログラムを定着させている人が,起こしやすいもう一つの不要な反応がある。それは,実行者が立位や座位で腕を用い... -
【論考】有利な体の使い方
第4章 即席保全の自動プログラムとその影響(その3)
【2. 即席保全の自動プログラム定着とその暴走】 過剰な体位保全の状態 この過剰な体位保全の仕方を喩えで説明したい。ある実行者が野球のバットを床面に立たせるという行為で考える。実行者は,バットのボールがあたる方を上にして,グリップエンドを下...