【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その8)
【6. 座位時の指示の仕方】 椅子に座る座位(背もたれを用いない) ここでは,椅子に座る座位で,まずは背もたれを用いずに上半身直立にする状態を実現するための指示について考える。私達は座位でも立骨重心制御をしていくことで,その状態を有利なもの... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その7)
【5. 顎の支え方】 顎の骨である下顎骨は,腕と同様に頭蓋骨から筋群や靭帯で吊り下げられる形で支えられている。有利意図の人は,その構造通り「頭が,顎を吊り下げている」という意図を持つことで,顎を支えるにあたって過剰な筋緊張を生じさせずに済み... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その6)
【4. 腕の支え方】 有利意図の人は,腕についても構造的な特徴を認識しておくとよい。それによって,腕や肩を本来のあるべき状態に位置づけやすくなる。私達は腕を様々な活動で使うが,頻繁に長時間腕を使うことから,一定の割合の人は腕の支え方の感覚を... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その5)
【3. 頭の支え方】 頭の支え方は,立骨重心制御の主要な制御の一つとなる。そして,後述するが,頭部制御は,腕や顎を吊り下げて支える役割をも担っている。有利意図の人は,頭を適切に支える意図を持つことで,動作時に腹筋群や首の筋群の筋緊張で頭が牽... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その4)
【2. 頼れる感覚的な情報,頼れない感覚的な情報】 「脛と大腿部前側に体重がかかるようにする」「首の前側で頭を支えている」などは感覚的な情報を用いた意図である。有利意図の人が,体の使い方に変化を与え,有利なものを実現するにあたっては,この感... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その3)
【1. 立位時における立骨重心制御の指示の仕方(つづき)】 呼吸と共に腹部前面が動く,頭がいつでも動けることを確認する 実行者が立骨重心制御を実現するにあたっては,それができているかどうかを自身で確認できるとよい。鏡があればそれを使って,自... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その2)
【1. 立位時における立骨重心制御の指示の仕方(つづき)】 足底全体に体重がかかるように体を導く。足底に全ての体重を預ける 実行者は「足底全体に体重がかかるようにする」ことを意図することで,支持部位の接面部で床面に最大面積荷重をかけている状... -
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第6章 有利な体位維持の仕方の実現方法(その1)
本章以降,第8章までで,有利意図の人が理想的な姿勢や動作を実現するにあたって,自身に出す具体的な指示の仕方を述べる。前章までで有利な体の使い方の方針とその根拠を示した。根拠も方針も私の仮説だが,私は日々の指導でこの仮説検証を行ってきた。... -
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第5章 有利な体の使い方の方針と実現するための留意点(その4)
【3. 幼児の体の使い方に共通するものがある】 実行者は,前述した方針と意識の仕方で,有利な姿勢と動作を実現できると考えているが,この方針に則った体の使い方には,1歳から3歳くらいの幼児の体の使い方に共通するものがあるのではないかと考えてい... -
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第5章 有利な体の使い方の方針と実現するための留意点(その3)
【2. 方針の実現にあたって特に留意すべきこと(つづき)】 ③骨盤を立てる 頭部制御は,実行者が頭を足底直上の最高位置に位置づけることで行われる。足底は床面で止まっており,それを一つの基準とした上で頭の位置が特定されることになる。実行者は,こ...