【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(その7)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い(つづき)】 発声時の体位維持の仕方による違い 次に発声の事例で考える。これも立位で行うことを前提に考える。そして,図2—5のように,実行者が最初から骨傾斜容認状態でいて,骨盤スライド後傾... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(その6)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い(つづき)】 上肢動作の体位維持の仕方による違い(つづき) 骨盤スライド後傾の動きが進み過ぎて,体の重心が適切位置から後方に乖離することもある。実行者が重心乖離容認の態度でいれば,これは... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(その5)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い(つづき)】 上肢動作の体位維持の仕方による違い 上肢の動作,つまり腕や手を用いた動作をまずは考える。実行者が立位の状態で,右手に重りを持って肘を曲げて,それを肩の高さまで持ち上げるとい... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方(2章その4)
【3. 実際の体の動作における体位維持の仕方による違い】 モデルと実際の体との違い 前節では,モデルにおける動作時の体位維持の仕方による違いについて述べた。このモデルは架空の構造であり,実際の体とはかけ離れているものである。しかし,このモデ... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方 (2章その3)
【2. モデルでみる動作時の有利な体位維持の仕方(つづき)】 重心制御の有利性 また,重心乖離容認は,骨傾斜容認と同様に,動作時においても不利な体位維持の仕方となる。それを,前述したモデルから考察できる。 ここで,床面上で停止していると仮定し... -
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第2章 動作時の有利な体位維持の仕方 (2章その2)
【2. モデルでみる動作時の有利な体位維持の仕方】 動作時には,第1章で説明した立骨重心制御による体位維持の仕方が,制動にとっても有利な体位維持の仕方となると考えている。つまり,立骨重心制御状態で行う動作の仕方が,有利な動作の仕方となると考... -
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2ー1 動作時の有利な体位維持の仕方(2章その1)
【1. 目的動作達成の前提】 私達が動作を行うということは,筋収縮させて,体の部位や体節を動かす,ということである。私達が動作をして目的を達成することには前提がある。一つの前提は,動作が行われながらも,実行者の体位が維持されることで... -
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1ー6 不利な対応に陥りやすい理由(1章その21)
既に述べたように,私は,一定の割合の人が骨傾斜容認と重心乖離容認であり,その状態に陥りやすいと考えている。 骨傾斜容認状態では,腰椎や胸椎の屈曲や伸展,頭部前方突出と頸椎伸展,骨盤スライド後傾という傾向がみられる。また,重心乖離容認状態で... -
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1ー5 立骨重心制御状態で回避できる負担,機能の制約(1章その20)
呼吸運動にとって有利な環境が形成される これには複数の利点があり,それぞれを以下に述べる。 呼吸は主に横隔膜と肋骨の動きによって行われるものである。それらが制約なく動けるほど換気が行われやすい。しかし,骨傾斜容認状態で胸椎屈曲があれば,肋... -
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1ー5 立骨重心制御状態で回避できる負担,機能の制約(1章その19)
体を支える骨が立骨状態で,体重心が適切位置に制御されている状態が,立骨重心制御状態である。立骨重心制御状態には,体を支える骨が動きにくくなり,体位維持における局所的な筋や靭帯といった組織の負担が軽減されるという利点があることを述べた。立...