【論考】有利な体の使い方– category –
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【論考】有利な体の使い方
引用・参考文献
【引用論文・文献】 Little P, Lewith G, Webley F, et al. : Randomised controlled trial of Alexander technique lessons, exercise, and massage for chronic and recurrent back pain. Br Med J, 2008;337:a884. Austin JH, Ausubel P: Enhanced resp... -
【論考】有利な体の使い方
終わりに
私はこの論考で,仮説ではあるが姿勢制御,運動制御の一つの理論を示し,それを基にした体の使い方の方法論を示した。この理論と方法論は,私のレッスンでしか検証されていないものである。レッスンでは,体の痛みや故障の改善,パフォーマンス向上に,一... -
【論考】有利な体の使い方
第11章 アレクサンダー・テクニークが有効である理由とその補足すべき点(その4)
【3. 既存のアレクサンダー・テクニークと私の方法の違い】 即席保全・有利意図という区分 創始者のF.M.アレクサンダーは,首の筋緊張を過剰にして動いてしまう反応パターンを,その人が目的達成のことだけを考えているために陥ってしまう反応と考え,こ... -
【論考】有利な体の使い方
第11章 アレクサンダー・テクニークが有効である理由とその補足すべき点(その3)
【2. 既存のアレクサンダー・テクニークで補足すべき点(つづき)】 腹筋群の筋緊張の抑制に触れていないこと 既存のAT指導者は,首の筋緊張については注目するものの,同時に入っている腹筋群の筋緊張はあまり注目しないだろう。これも指導者の共通理解... -
【論考】有利な体の使い方
第11章 アレクサンダー・テクニークが有効である理由とその補足すべき点(その2)
【2. 既存のアレクサンダー・テクニークで補足すべき点】 望ましい姿勢が特定されておらず,そこに導く指示が漠然としている 既存のATでは,「頭が前に上に」「頭・首・胴体の適切な関係」「背中が長く,広く」「頭が動いて体全体がついていく」などの理... -
【論考】有利な体の使い方
第11章 アレクサンダー・テクニークが有効である理由とその補足すべき点(その1)
【1. アレクサンダー・テクニークが有効である理由】 頭を前に上に導く。それを継続させながら様々な動作を行う 既存のATでは「頭を前に上に(Head forward and up)」という表現で,実行者に頭部制御を促すことが多い。実行者はこの制御によって脊柱を立... -
【論考】有利な体の使い方
第10章 体の使い方へ向ける注意(その4)
【3. 外界目的注意と自己ユース注意の統合の仕方(つづき)】 自身を適切に客観視した身体イメージ形成に貢献する 実行者が外界目的注意に自己ユース注意を加え,統合した注意を持つようにしていくと,実行者は自身を適切に客観視した身体イメージや動作... -
【論考】有利な体の使い方
第10章 体の使い方へ向ける注意(その3)
【3. 外界目的注意と自己ユース注意の統合の仕方】 外界目的注意と自己ユース注意の適切な統合の仕方 実行者は,必ずしも常に同時的に双方に注意を向けていられるわけではないだろう。どちらか一方に注意が偏る過程があってよい。双方の注意とも,その注... -
【論考】有利な体の使い方
第10章 体の使い方へ向ける注意(その2)
【2. 体への注意がパフォーマンスに悪影響を与えるとする考えへの反論】 私は有利意図の人は自身の体の使い方に注意を向けるとよいと考え,自己ユース注意を持つことを勧めるが,アスリートや演奏家,またはその指導者の中には,自身の体の使い方に注意を... -
【論考】有利な体の使い方
第10章 体の使い方へ向ける注意(その1)
【1. 外界目的注意と自己ユース注意の統合】 有利な体の使い方を実現するために,実行者は自身へ気づき,意図的に体を導くことをこれまでに述べた。これは,有利意図の人に自身の体の使い方に一定の注意を向けることを推奨する私の考えである。 実行者が...